2015/11/03

名経営者と呼ばれる誰もが一度は聞いたことがあるような社長さん達がいます。
彼らの会社はみな素晴らしい業績を残し、順風満帆に成功したかのように思わせます。
しかし、実際には普通の人たちでは考えられないような苦難やピンチを乗り越えてきているのです。
能力や才能があったから、だけでは済まされないその成功のヒントを言葉として残してくれています。
5章にわたってたくさんの経営者たちの言葉が解説付きで紹介され、ほぼ見開きで完結するので、とても読みやすい本となっています。
いったいどんな状況の時にどんな言葉を残したのでしょうか。
人が語る言葉はその人の性格が出てくるように思います。
もうダメだ、と思えるような状況で出てくる言葉こそがその人の本質なのかもしれません。
苦境や困難に立ち向かう「成功者」はどんな思いだったのか。
章ごとにそれぞれ少しだけ言葉を紹介させていただこうと思います。
第一章 「苦境を越える言葉」
・「失敗のない人生なんておもしろくないですね。歴史が無いようなもんです」
本田宗一郎(ホンダ創業者)
・「人生というものは、たとえいかなる逆境・悲運に遭遇しても、希望さえ失わなければまったく消えてしまうものではない」
市村清(リコー創業者)
・「できないと決めているのは誰かというと自分自身なんです。人は決めませんから」
高田明(ジャパネットたかた創業者)
第二章「発想を変える言葉」
・「今はまたリスクがあふれている。これはとてもいいことだ」
スティーブ・ジョブス(アップル社創業者)
・「成功の陰には必ず失敗がある」
柳井正(ユニクロ創業者)
・「商品は売れなかったが、乳酸菌の素晴らしさが損なわれたわけではない」
三島海雲(カルピス社創業者)
第三章「人を奮い立たせる言葉」
・「あなたのやりたいことがはっきりしたら、同じことをやった経験のある人物を見つけることだ」
ハワード・シュルツ(スターバックスCEO)
・「週に1回の失敗が2週間に1回になれば、成長したということです。5年もすれば失敗しなくなります」
大山泰弘(日本理化学工業会長)
・「いつかは挫折する時があります。どうぞその時は自分に負けないでください」
青井忠雄(丸井グループ社長)
第四章「成功をつかむ言葉」
・「他の人に一生懸命サービスする人が、最も利益を得る人間だ」
カーネル・サンダース(ケンタッキーフライドチキン創業者)
・「好奇心を持って物事を見ているとかならず面白いことがある」
岩堀喜之助(マガジンハウス創業者)
・「これまで選択してきた結果が、今の私たちなのです」
ジェフ・ベゾス(アマゾンドットコム創業者)
第五章「己を信じる言葉」
・「大切なことは、うろたえないことである。あわてないことである」
松下幸之助(松下電器株式会社創業者)
・「任天堂が市場を創り出すんですよ。調査する必要などどこにもないでしょう」
山内溥(任天堂社長)
・「夢見ることができれば、それは実現できるのです。いつだって忘れないでいてほしい。すべては1匹のネズミから始まったということを」
ウォルト・ディズニー(ディズニー創業者)
ほんの少しだけですがご紹介させていただきました。
思ったのはどんなに凄まじく思える人でも陰で相当の努力をしていること、そして本当にすごいのは諦めないで立ち向かっているということです。
やはり自分の生活でも困難やピンチに思う事に見舞われることが多くありますが、それはすべてチャンスなんだろうなと思います。
自分が名だたる経営者達と同じような精神を持てるチャンスです。
今回は「彩図社 逆境に打ち勝った社長 100の言葉 ―夏池優一―」でした。
心に留めておきたい言葉がたくさんありました。
まだまだ、自分には改善できるところが多くありそうです。